東南アジアの⾷に関するコラム



豚足煮込みご飯 vs タイ風しゃぶしゃぶ料理
2023.08.06
2023年46号コラム
日本から東南アジア諸国に行く際、ハブ空港(基点)として大体バンコックを利用するため、これまでバンコックの町には数えきれないぐらい滞在してきた。そこでバンコックに行く度に必ずと言っていいほど飽きずに食べているのは「豚足煮込みご飯」と「タイ風しゃぶしゃぶ料理」だ。
「豚足の煮込みご飯」を病みつきになったのは、実は、ハジャイを中心とするタイ南部国境地域辺りの町を旅行中、屋台で食べたのが運の尽きだった。後日、バンコックのあちらこちらにもレストランがあり、肌に良いとされるコラーゲンたっぷりの豚足を、卵、青菜などと一緒に醤油で煮込んだ汁を白米にかけたこの料理、匂いをかぐだけで、何杯でも食べたくなるほど魂を奪われた。
「豚足の煮込みご飯」を病みつきになったのは、実は、ハジャイを中心とするタイ南部国境地域辺りの町を旅行中、屋台で食べたのが運の尽きだった。後日、バンコックのあちらこちらにもレストランがあり、肌に良いとされるコラーゲンたっぷりの豚足を、卵、青菜などと一緒に醤油で煮込んだ汁を白米にかけたこの料理、匂いをかぐだけで、何杯でも食べたくなるほど魂を奪われた。
また、タイ風しゃぶしゃぶ料理を初めて食べたのは、30年ぐらい前にタイ北部にあるチェンマイという都市で、道路脇にランプを吊るしただけの野外レストランにおいてだった。真ん中があいたタイスキ鍋に、野菜、肉などが山盛りに盛られた皿などがテーブルに運ばれてきた時、私の胸は期待感でかなり激しい鼓動を感じた。タイ独自の甘辛いソースに漬けて食べた。その味は、期待通り一生涯忘れられないものであった。これも、後日バンコックで、チェーン店を展開しているMKやらコカのレストランなどで洗練された「タイ風しゃぶしゃぶ料理」として食べたが、やはり最初にチェンマイ(注:一説には、しゃぶしゃぶ料理の起源はモンゴルで、長い時間を経て、タイまで南下してきたとの由。)で食べた、極めて粗野であるが奥深い味の「タイ風しゃぶしゃぶ料理」が余りにも衝撃的な味であったので、今日まで思い起こされる。
私にとって、タイ南北旅行の副産物である、この長時間の煮込み料理と短時間のあっさり料理の特性ダレ料理の二つ、「百聞は一見に如かず」で、一度はお試しされることをお勧めする。首都バンコックには、「豚足の煮込みご飯」の専門レストランが沢山あり、もし見つからない場合には、スクムビット通りのロビンソンデパートの地下食堂にある。また、「タイのしゃぶしゃぶ料理」は、バンコックならMK等に限らず、裏路地の屋台でも良いのでぜひ試され、両方の料理を食べ比べ、タイ料理を満喫されることをお勧めする。