東南アジアの⾷に関するコラム



東南アジアのインスタントラーメン事情
2023.08.03
2023年44号コラム
東南アジア各国が製造したインスタントラーメンのスープの味は、日本のものに比べ、程度の差こそあれ、➀スパイシーか、②塩辛いか、③酸味の強い(酸っぱい)ものになっている。これは、カップでも袋詰めラーメンでも、味はかなり濃く、内容量は全て小ぶり(大体50~80g)だが、食べ慣れるとほとんどの人は味が濃いため、病みつきになる。
また、最初に入れたスープの湯を捨てずにそのままスープとして麺と一緒に食べる方式か、湯を入れた後、麺を柔らかくし、湯切りしてから、麺に調味料などを加えて食べる方式と2種類のものがあるのは、日本と同様だ。
以下、各国別に、自国民の嗜好のために、どんな味が演出されているかを展望する。
また、最初に入れたスープの湯を捨てずにそのままスープとして麺と一緒に食べる方式か、湯を入れた後、麺を柔らかくし、湯切りしてから、麺に調味料などを加えて食べる方式と2種類のものがあるのは、日本と同様だ。
以下、各国別に、自国民の嗜好のために、どんな味が演出されているかを展望する。
最初に、ベトナムについてだが、1995年に、日本企業のエースコックがベトナム企業と合弁して1995年に立ち上げた、「エースコック・ベトナム」のインスタントラーメンだ。現在、国内シェアの50%強を持っており、国内では圧倒的な強さだ。特に同社の「Hao Hao(ハオハオ)」は、トムヤムクン風の味や、オニオン&サテ風味などのフレーバー等が売れている。ベトナムのインスタントラーメンは辛さが少しマイルドに抑えられているので、辛いのが苦手な日本人にとっては最適かもしれない。
次に、インドネシアのインスタントラーメンはどうかというと、ミースダップ社製の「ミーゴレン アヤン・クリスピー」がお薦めだ。袋の中に➀揚げ麺と②スープパウダー、③調味料(サンバル、ケチャップマニス他)、④フライドオニオンの入った4種類の小袋が入っている。この調味料を、麺を湯切りした後に混ぜ合わせるだけで、インドネシア焼きそばが出来上がる。
次に、タイのインスタントラーメンだが、小麦粉(中華)麺のバミー、米粉(ビーフン)麺のセンヤイ(太麺)、センレック(細麵)など多彩な麵に、トムヤム味、ポーク味、ビーフ味などの幅広いスープで食べることができる。人気の高いブランドとして、MAMA(ママー)、Wai wai(ワイワイ)、Yum Yum(ヤムヤム)があげられる。また、ママーで一番人気は、「バーミートムヤムクンナムサイー」で、トムヤムクンの酸っぱさと辛さを合わせ持つ風味(フレーバー)だ。麺は、揚げ麺で、弾力性に乏しいが、スープはさすがに美味しい。
次に、インドネシアのインスタントラーメンはどうかというと、ミースダップ社製の「ミーゴレン アヤン・クリスピー」がお薦めだ。袋の中に➀揚げ麺と②スープパウダー、③調味料(サンバル、ケチャップマニス他)、④フライドオニオンの入った4種類の小袋が入っている。この調味料を、麺を湯切りした後に混ぜ合わせるだけで、インドネシア焼きそばが出来上がる。
次に、タイのインスタントラーメンだが、小麦粉(中華)麺のバミー、米粉(ビーフン)麺のセンヤイ(太麺)、センレック(細麵)など多彩な麵に、トムヤム味、ポーク味、ビーフ味などの幅広いスープで食べることができる。人気の高いブランドとして、MAMA(ママー)、Wai wai(ワイワイ)、Yum Yum(ヤムヤム)があげられる。また、ママーで一番人気は、「バーミートムヤムクンナムサイー」で、トムヤムクンの酸っぱさと辛さを合わせ持つ風味(フレーバー)だ。麺は、揚げ麺で、弾力性に乏しいが、スープはさすがに美味しい。
次のマレーシアには「ペナン・ホワイトカリー・ミー」という、この国だけにおさまらず、世界的にも有名なインスタントラーメンがある。ペナンに本社を置く「MyKuali(マイカリー)社」が開発したエビペーストの調味料が入ったインスタントラーメンだ。一時期、品切れが続出するほどの売れ行きだったが、今は普通に買うことができる。
最後に、フィリッピンだが、「Lucky Me! Pancit Canton」のChili Mansi味がある。ほろ辛いフレーバーに柑橘系の爽やかな風味が混ざったインスタント茹で麺に、スープはなく、インスタント焼きそばのように小袋に入れられた加薬・粉を混ぜて食べる。PANCITのレモン味が美味しく、暑い国ならではのさわやかテーストの汁なしラーメンで、私の大好物だ。またこのシリーズには、「Lucky Me! Pancit Canton」(Hot Chili味)でかなり辛い。また、汁と食べるカップラーメン「Lucky Me!」(Seasood味とBuffalo味がある)は、食料品売り場で山と積まれている。
どこの国のインスタントラーメンも、国民の嗜好を反映した風味、麺、具材であり、折角東南アジアに来たのだから、インスタントラーメンの食べ比べをするのも、東南アジア諸国の「食」を極めるために大変有意義なことだと思う。
最後に、フィリッピンだが、「Lucky Me! Pancit Canton」のChili Mansi味がある。ほろ辛いフレーバーに柑橘系の爽やかな風味が混ざったインスタント茹で麺に、スープはなく、インスタント焼きそばのように小袋に入れられた加薬・粉を混ぜて食べる。PANCITのレモン味が美味しく、暑い国ならではのさわやかテーストの汁なしラーメンで、私の大好物だ。またこのシリーズには、「Lucky Me! Pancit Canton」(Hot Chili味)でかなり辛い。また、汁と食べるカップラーメン「Lucky Me!」(Seasood味とBuffalo味がある)は、食料品売り場で山と積まれている。
どこの国のインスタントラーメンも、国民の嗜好を反映した風味、麺、具材であり、折角東南アジアに来たのだから、インスタントラーメンの食べ比べをするのも、東南アジア諸国の「食」を極めるために大変有意義なことだと思う。