東南アジアの⾷に関するコラム



東南アジアに広がる珈琲チェーン店
2023.07.19
2023年25号コラム
東南アジアにおいて、一般庶民(主に学生から会社員に至るまで)が毎日飲食するために通うのは、オープンエアの、窓の無いレストランか、屋台がほとんどだ。屋台や窓のないレストランで、近くの屋台同士が連携していて、きわめて豊富なメニューを揃え、ビーフン麺や炒飯からドリンク、デザートに至るまで安価に提供してくれる。そこで、食後にホットコーヒーを注文すると、出されるのは「インスタントのネスカフェ」(これなら安い筈!)。一般には、お湯が注がれたカップとスプーン、一緒に棒状袋のインスタントコーヒーと粉ミルク、砂糖が渡される。自分で好きな量をカップに淹れ、かき混ぜて飲む。東南アジアの庶民生活では、多くの家庭における珈琲はこのようにして飲まれるので、食後の珈琲はこれで十分に満たされる。
現在、アジアのどこに行っても珈琲文化が急速に発展してきており、スターバックス等外資系珈琲チェーン店の進出もあり、ビジネスパーソンを中心に中間層の間に高級な珈琲を味わう習慣が徐々に定着しつつある。私は、食後の安価なインスタントコーヒーを好んで飲むし、また、スタバのちょっと高級なカフェも好きだ。要は、その場の雰囲気に合わせた珈琲の楽しみ方をすれば良いのだと思う。
現在、アジアのどこに行っても珈琲文化が急速に発展してきており、スターバックス等外資系珈琲チェーン店の進出もあり、ビジネスパーソンを中心に中間層の間に高級な珈琲を味わう習慣が徐々に定着しつつある。私は、食後の安価なインスタントコーヒーを好んで飲むし、また、スタバのちょっと高級なカフェも好きだ。要は、その場の雰囲気に合わせた珈琲の楽しみ方をすれば良いのだと思う。
それでも、外国人旅行者(特に日本人)にとって、同じ珈琲チェーン店でもその国の独自のチェーン店の味をその国に来た手土産に試してみたいというのも心情だろう。前置きが大変長くなったが、ここで、国別にコーヒーチェーン店の現状をみていきたいと思う。
先ずは、私が長年住んでいたマレーシア。外資系のおなじみの珈琲チェーン店も多くあるが、ローカル資本の珈琲チェーン店も活発に展開している。
「オールドタウン・ホワイトコーヒー」が創業されたのは、1958年イポー(注:首都KLからバスに乗れば約2時間半で着く中華系の町)。今ではマレーシア全土のみならず、シンガポール、インドネシアまで店を出している大手の珈琲チェーン店に成長した。定番商品は、店名にある「ホワイトコーヒー」だ。ここでは珈琲以外にも、マレーシア料理の代表格、ナシレマやミーゴレン、ラクサ、チキンライスが食べられるので便利だ。
「コフィア・コーヒー」は首都KLを中心に店舗展開している 。マレーシアの相場としては若干高めの価格設定だが、クオリティの高い、美味しい珈琲を出す。また、サイドメニューとしては、西欧風にエッグベネディクト、ホットサンドイッチ、ピザやパスタ、パンケーキ等も出す。
先ずは、私が長年住んでいたマレーシア。外資系のおなじみの珈琲チェーン店も多くあるが、ローカル資本の珈琲チェーン店も活発に展開している。
「オールドタウン・ホワイトコーヒー」が創業されたのは、1958年イポー(注:首都KLからバスに乗れば約2時間半で着く中華系の町)。今ではマレーシア全土のみならず、シンガポール、インドネシアまで店を出している大手の珈琲チェーン店に成長した。定番商品は、店名にある「ホワイトコーヒー」だ。ここでは珈琲以外にも、マレーシア料理の代表格、ナシレマやミーゴレン、ラクサ、チキンライスが食べられるので便利だ。
「コフィア・コーヒー」は首都KLを中心に店舗展開している 。マレーシアの相場としては若干高めの価格設定だが、クオリティの高い、美味しい珈琲を出す。また、サイドメニューとしては、西欧風にエッグベネディクト、ホットサンドイッチ、ピザやパスタ、パンケーキ等も出す。
マレーシアとは海を隔てた隣国、フィリピンの珈琲チェーン店はどうだろうか? この国でも、「Starbucks」や「The Coffee Bean & Tea Leaf」などの外資系チェーン店が進出してきているが、ローカル資本の珈琲チェーン店として発展してきたのは、「Bo’s Coffee」だ。名前は日本のボスコーヒーと似ているがまるで無関係だ。この珈琲店の特徴は、フィリピン国内で収穫されたコーヒー豆を抽出したコーヒーを出して、ローカル色を強く推し出していることだ。次いでながら、フィリッピン土産として、「Bo’s Coffee」のマグカップやフィリピン産のコーヒー豆を購入できる。旅行者にとっては、「日本のボスコーヒーではないよ」と言いながら手渡せば、洒落ていて、印象的なフィリッピン土産になるだろう。
珈琲チェーン店(消費動向)について触れだすと紙数がいくらあっても尽きないぐらい書くことが多いので、今回はマレーシアとフィリッピンの一部に留め、その他の国については、別のコラムに書くこととしたい。
珈琲チェーン店(消費動向)について触れだすと紙数がいくらあっても尽きないぐらい書くことが多いので、今回はマレーシアとフィリッピンの一部に留め、その他の国については、別のコラムに書くこととしたい。