東南アジアの⾷に関するコラム



マラッカのニョニャ料理
2023.08.06
2023年48号コラム
マレーシアの首都KLから高速道路を2時間ほど南下すると、マラッカに到着する。この町は、14世紀末に興ったマラッカ王国の古都であった。そのためか、世界遺産に指定された美しい街並みが現在も保存状態も良く整備されており、私も何度か訪れ、その美しい街並みに見入ったものだ。
マラッカ海峡は、マレー半島とスマトラ島を隔てる海峡であり、その昔海上交通が盛んであったため、マラッカの町は海峡の要衝として繁栄した。その名残が残る古都マラッカに、ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館(Baba Nyonya Heritage Museum)という有名な観光地がある。
マラッカ海峡は、マレー半島とスマトラ島を隔てる海峡であり、その昔海上交通が盛んであったため、マラッカの町は海峡の要衝として繁栄した。その名残が残る古都マラッカに、ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館(Baba Nyonya Heritage Museum)という有名な観光地がある。
15世紀ごろから新天地を求め中国南部の福建省から移民してきた中国人男性と、現地マレー人やパタック人の女性が結ばれ、生まれた子供たちをプラナカンというが、そのプラナカンであるチャン氏の私邸が今は博物館となっている。1861年に建築された、3棟からなる大邸宅で、当時としては貴重な調度品であった陶器の洗面台、イギリス製のタイル、彫刻と金箔で彩られた階段などを見ることができる。
前述の通り、中国人は15世紀頃からマレーシアに移り住み始めたが、中国人と他の民族との混血の女性を「ニョニャ」と呼び、男性を「ババ」と呼んだ。そして、この「ババ・ニョニャ」の人たちが作り出した料理を「ニョニャ料理」という。マレー料理の中でも、特別な料理として、今でも多くの人達に愛されている。首都KLにもニョニャ料理を提供するレストランは数軒あるが、やはり、
マラッカで、ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館を見た後、ここでニョニャ料理を食べることは、旅行者にとって大きな楽しみとなる。
前述の通り、中国人は15世紀頃からマレーシアに移り住み始めたが、中国人と他の民族との混血の女性を「ニョニャ」と呼び、男性を「ババ」と呼んだ。そして、この「ババ・ニョニャ」の人たちが作り出した料理を「ニョニャ料理」という。マレー料理の中でも、特別な料理として、今でも多くの人達に愛されている。首都KLにもニョニャ料理を提供するレストランは数軒あるが、やはり、
マラッカで、ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館を見た後、ここでニョニャ料理を食べることは、旅行者にとって大きな楽しみとなる。
ニョニャ料理の主なものには、カンコン・ブラチャン(「ブラチャン」というエビベースの調味料で「カンコン(空芯菜)」を炒めたもの)、ニョニャ・ラクサ(ココナッツ味とカレーがベースのピリ辛スープ)、サンバル・ウダン(新鮮なエビを皮まで柔らかく揚げ、ピリ辛のサンバルチリを絡めたエビチリ)、チンチャロ・オムレッ(チンチャロと呼ばれる、アミエビの塩辛を使った塩辛いオムレツ)がある。
マラッカは他にも観光的に見ておきたいスポットが沢山あるが、中でも、この博物館とニョニャ料理のレストランでの食事は絶対欠かせないものだ。
マラッカは他にも観光的に見ておきたいスポットが沢山あるが、中でも、この博物館とニョニャ料理のレストランでの食事は絶対欠かせないものだ。